ビットコインの価格が下がる中、ビットコインのマイニンマシンは日々進化しています。日本の大手企業GMOインターネットが2017年12月から北欧でマイニングを開始しました。初期投資には100億円になります。マイニングには莫大な初期投資と電力が必要になります。個人がマイニングに参加するにはマイニングマシンを購入して自宅で行うか、マイニングを行なっている企業に投資をする方法があります。そこでつい最近発表になったマイニングできるWi-Fiルーター、オーストラリアで始まった新プロジェクトについて解説します。

 

「ビットコインのマイニングの仕組み」

マイニングは取引の整合性を承認するための仮想通貨技術を支えている作業です。取引が行われると「2018年8月13日A氏からB氏へ0.003BTCを送金した」というデータが暗号化されたブロックができます。マイニングとは暗号化されたデータを解読する作業です。

 

採掘(暗号計算)難易度があり、取引データに含まれる「暗号キー」を解読する難易度のことです。コンピューターが計算する速度を「ハッシュレート(採掘速度)」と言い、この速度が早ければ早いほど、他のユーザーのコンピューターより先に暗号計算を行うことができます。

 

暗号計算されたブロックはブロックチェーンと言われるインターネット上の台帳に追記される仕組みです。これがブロック生成とされ、ビットコインが新たに採掘(発行)され報酬として得ることができます。簡単な説明ですが、これがマイニングの流れです。

 

「難易度が上がるので個人では競争に勝てない」

採掘難易度の調整は2週間に1回行われるように設計されています。難易度の上がり方も設定され、2週間のブロック生成時間の平均によって変わります。10分より長ければ難易度は下がり、短ければ難易度が上がる仕組みです。

 

しかしマイナーは増え続けマイニングの競争が激化し、基本的に難易度は上がり続けています。マイナーの増加だけでなく、マイニングマシンが普及し計算する技術が高くなったことでも、難易度が上がり続ける要因でもあります。

 

マイナーは報酬をもらうためにも最も早くマイニングを行う必要があります。そのためにもマイニングマシンの精度が高いことに越したことはありません。しかしマイニングマシンを維持するには莫大な電力が必要になります。またマシンは熱を発するので冷却装置も必要になります。

 

個人でもできないことはありませんが、コストばかりがかかり、マシンの台数にもよりますが報酬に対してコストの方がかかってしまう場合があります。したがって莫大な初期投資が可能な企業なら参入できる世界です。

 

「マイニングメーカーBitmain社がマイニングできるWi-Fiルーターを発表」

中国にあるマイニングの大手メーカーBitmain社が。マイニングができるインターネットのWi-Fiルーターの提供をスタートしたと8月6日に発表しました。見た目は家庭にもあるルーターと同じです。「Antrouter R3-DASH」と「Antrouter R3-SIA」という2種類があり、現在マイニングできる仮想通貨は「Dash」と「Siacoin」ができるよう設計されています。

 

 

インターネットに接続することで、すぐにマイニングを開始するというものです。このWi-Fiルーターはビットコイン、ビットキャッシュ、ライトコンで支払いが可能で日本円で約6,400円ほどです。

 

また2日には、マイニングのハードウェア製造企業のカナン・クリエイティブがマイニングできるテレビ「アヴァロンマイナーインサイド」を発表しました。このテレビはビットコインをマイニングすることができ、マイニングするためのチップが組み込まれています。

 

Androidスマホから操作が可能で、1秒間に2.8兆のハッシュレートで計算を行うそうです。さらにフランスのカーノット社という企業で、マイニングマシンが発する熱を利用した暖房機を開発したと発表しました。このようにマイニングマシンだけでなくマイニングに関係した機器がここ最近、続々と登場しています。

 

「オーストラリアで太陽光発電を利用したマイニングプロジェクトが発足」

オーストラリアにあるデータセンターを運営している「DC Two」という会社と、その子会社「D Coin 」が太陽光による再生可能エネルギーを利用してマイニングをより効率的に行うための新しい施設を建設しています。

 

日本の企業GMOインターネットでは、一年を通して気温が低い北欧で、さらに地熱が再生可能エネルギーとして活発に利用されている地域でビットコインのマイニングを行なっています。マイニングにはとにかく莫大な電力が必要になります。何故なら、マシンの台数が多ければ多いほどマイニングできるチャンスが多くなり、それだけ報酬を得ることができます。

 

このように資本を必要とするマイニングはproof of work(PoW)という、資本力=仕事量になるアルゴリズムが採用されています。データセンターのソーラーは2019年までに最大4メガワットの電力可用性を計算しており、現在のマイニングレートに基づいて650BTC(約4億7,000万円に相当) を年間約600万ドルで採掘することが可能としています。

 

この時点ではまだコストがかかっていますが、初期段階の見積もりなので今後のプロジェクトの進行によって採掘量が増えていく可能性はあります。また再生可能エネルギーは火力発電と違って大量の二酸化炭素を排出しないので、環境にも優しいマイニングにもなります。

 

「ビットコインのマイニングには批判の声もある」

上記でも何度か説明していますが、マイニングには莫大な電力を必要とします。個人が自宅でマイニングマシンを稼働し続けた場合、冬は暖房いらずになるぐらいの熱を発するほど、熱を発します。それだけ電力を消費するので、数年前からビットコインのマイニングシステムには懸念が持たれているのも事実です。

 

マイニングに盛んな中国では石炭による火力発電から供給されてるので、二酸化炭素を大量に排出していると問題視されています。そのため太陽光や風力発電、地熱などを用いてマイニングを行うプロジェクトは、すでに複数の国々で進められています。

 

北アフリカで行われているプロジェクトで「ブルックストーン・パートナーズ」が、モロッコでマイニング用の巨大な風力発電所を建設しています。完成すれば900目がワットの電力を発電する予定です。このようにマイニングによる二酸化炭素の排出量の増加を少しでも抑えるためのプロジェクトが進められています。

 

「マイニングの投資勧誘があっても慎重に」

全部が全部ではありませんが、マイニングには莫大な初期投資が必要になり、DMMやGMOインターネットがやっと参入できるぐらいの厳しい世界です。マイニングによって資産を増やすことができると謳っている投資勧誘が今もたまにありますが、投資を行うかはマイニングの現状をよく理解し、その企業がどこで、どれほどのマイニングを行なっているかを把握しましょう。

 

またクラウドマイニングというのは、基本的には投資プランによってハッシュレートを購入し、2年ほどの契約が一般的です。日利率が1%以上のようなあまりにも高いものには要注意です。

 

「マイニングできるWi-Fiルーターと太陽光をり利用したマイニングのまとめ」

マイニングは日々進化し、暗号の難易度も日々高くなっています。それに伴って電力消費も多くなっており、ビットコインのマイニングには様々な意見も出ています。個人でも参加できる技術が今後さらに登場するのを期待しましょう。