ビットコインと同様にブロックチェーン技術を使ったコイン、Monero(モネロ)について解説します。送金した人と受け取った人の匿名性が守られるというのが特徴です。

語源はエスペラント語

Monero は、エスペラント語(人工的につくり出された世界共通語)で「硬貨」を意味します。つまり「コイン」ですね。

2014年4月18日に公開された仮想通貨で、その通貨記号は XMR です。

ビットコイン後に開発された仮想通貨の多くは特に透明性が重視されています。ビットコインに使われているのと同じブロックチェーン技術を用いれば、取引の改ざんは、ほぼ不可能です。

Monero はそれだけでなく、さらに匿名性が重視されています。このため、匿名性を求めるユーザーの間で非常に人気を博しているコインです。

日本の取引所でも取り扱っているところがありますので、日本円で取引を行うこともできます。ビットコインでも購入可能です。

仮想通貨の中でも値動きが激しいほうで、2016年8月末~9月初旬の2週間では、30倍にも値上がりしました。博打のつもりで大きく投資してみるのも、悪くないかもしれません。

 

ビットコインとの違い

Monero の基本的なしくみはビットコインとよく似ています。ビットコインと比較しながら、Monero についてみていきましょう。

Monero はビットコインと同様にブロックチェーン技術を利用している仮想通貨のひとつです。

また、ビットコインと同じように管理者またはホストコンピュータを必要としない構造で、マイニング(採掘)作業によって取引記録が管理され、記録され続けます。

発行上限は18,400,000XMR で、公開後4年で全体の86%が採掘されました。

ただし、大きく違うのは、ビットコインのブロック生成時間が10分間であるのに対して、Monero のブロック生成の間隔は約2分。数分のうちに送金が完了します。

Monero もビットコインと同じく Proof of Work で採掘を行っていきますが、CryptoNight と呼ばれる関数を使用しているのです。

また、専用の ASIC採掘機を作成することが困難なため、個人のパソコンでも採掘できるようになっています。

 

匿名性の高さが売り

もう1点。ビットコインは、送金を行う際、自分専用の受取り用アドレス(公開鍵)に対応する「秘密鍵」を利用して署名を行います。このアドレスは匿名で作成されますが、送金の流れはブロックチェーンをさかのぼって調べれば、第三者でも追跡可能です。

個別の秘密鍵を使っているため簡単に個人が特定されるわけではありませんが、自分名義の取引所のアカウントから同一の受取り用アドレスに頻繁に送金を行っている場合などには、特定される可能性が出てきます。

これに対して、Monero の送金には、複数人の秘密鍵を利用して署名する「リング署名」と呼ばれる方式が採用されています。

これにより、コインを送金する側と受け取る側の双方で、個人が特定されにくくい仕組みとなっているのです。ブロックチェーンを追跡しても、特定の個人を見つけるのは非常に難しいといえるでしょう。

加えて、毎回ランダムにワンタイムアドレスが生成され、このアドレス宛てに送金が行われます。これは1回限りの“使い捨て”の受取り用アドレスです。このため、個人が特定されるリスクはほとんどありません。

「プライバシー(匿名性)を重視している」という点は、Monero の一番の特徴でしょう。

基本的にモネロの取引内容は非公開となっています。ただし、送金用とは別に閲覧用の秘密鍵が存在します。

閲覧用の鍵を渡すことで、いつでも取引内容を公開することができるようになっているのです。